崖地プロジェクトは法律との闘い

今回のプロジェクトは道路から建物が建つ地面(GL)が4.3m下がってます.

建物を建てる時に避けて通れないのが国や自治体に対して行う建築確認申請です.当然ながら建築基準法には「国民の生命、健康及び財産の保護」を目的とした最低限の制限が引かれており,建物の造りがその条件をクリア出来なければ建築の許可が下りない.すなわち建物を建築することはできません.そこに今回のような条件(崖地/斜面地/傾斜地)が重なるとさらに厳しい制限が出てきます.当然です.土地が斜めになっているということはその分自然災害などの予期せぬ事態に何らかの影響が出やすい(崖の崩落等)ということなので,もしそうなった時に上記「国民の生命,財産等など...」をどう守るのか!という対策が必然的に求められる訳です.我々のなかでそれを「崖(がけ)条例」と呼んでいます.

次回はその「崖条例」の中から1項目ずつ簡単にご紹介していきます.